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普段からあまり小説は読みませんし、ミステリは大嫌いだと公言しております。
ミステリが嫌いな理由は、簡単に人を殺すから。しかもトリックのためだけに。大切な命を、なんて道徳的なことをいうつもりはありませんが、簡単に人を殺しすぎる。

だったら、人が死なないミステリならどうかといえば、それなら大歓迎です。
人が死なないミステリも面白いものです。倉知淳氏の「猫丸先輩シリーズ」は、人が死なない、それどころかたいした事件も起きないミステリで大好きです。もっとも殺人事件の謎を勝手に解くシリーズもありましたが。

どうしてもミステリを成立させるためだけに人を殺したいなら、いっそのこと動機とかドラマは省いて、探偵クイズみたいにした方がいっそすっきりするではありませんか!

本書は、そういうミステリを集めた本です。
作中で「これは推理ゲームですから」みたいなことを書いている部分が見られます。犯人は登場人物の中にしかいないという無茶な設定ですが、「推理ゲームですから」とか。
動機とかはさておいて、アリバイ証言の陥穽だけを考えて下さい、「推理ゲームですから」とか。
ミステリというものに対する皮肉、あるいはパスティーシュが含まれているようにも感じられます。

倉知淳氏の「本格ミステリ」と言われる「星降り山荘の殺人」を読んだ時は、あまりの俗っぽさに読了後にゴミ箱にたたき込むほど腹をたてたものです。ミスリードに引っかかった悔しさもなかったとはいえません。しかしそれ以上に、二時間ドラマ風の安っぽい人物像には吐き気がするほどでした。
「こめぐら」を読んだ後では、「ミステリという体裁」をなぞった作者の冗談だったのかという気もします。

美人で仕事もできる女性が「男の色気がある」と評価する課長の密やかな趣味とその仲間、掘り出し物かと思われた推理時代劇の意外な結末、動物たちが暮らす森で起きた殺人(獣だけど)事件、不老不死の秘術を行った青年の末路など、奇想天外なストーリーが満載の一冊。この本自体がミステリかも知れません。

強いていえば、せっかく猫丸先輩が出てくるオハナシがあるのに、起きた事件が殺人だったのが残念です。






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