本の紹介
高学年向け〜5年生6年生に♪中学生にもおすすめ!
長編
生活童話


あらすじは・・・
小林菜々、5年3組の転校生。聞こえないくらいの小さな声で自己紹介をすると、足元に目線を落としてしまうような、おとなしい女の子みたいだ。クラスの評判も悪くない。
でも、それは本当の菜々じゃない。ねこをかぶった菜々だった。

菜々は、転校前のクラスで元気いっぱいの女の子だった。だけど、得をするのはおとなしい女の子で、自分みたいな子は損をする。
なんだかあほらしくなった時、父さんの仕事の都合で転校することになった。菜々は、今までの自分とは正反対の女の子になりきることで、うまくやってやろうと考えた。

だけど、自分らしさを殺して演じる「女の子」なのに、なんだか変。まわりに合わせるのに苦労するばかりで、自分にとってのいいことなんてちっともない。


感想文のヒント!
水鳥のまねをしておぼれたカラスのお話をきいたことがないかな?

自分以外のだれかのまねをしても、結局はうまくいかないよ、という寓話だ。

菜々も、自分じゃない女の子の真似をしたけど、結局はもとにもどってしまう。
自然に自分らしくしているのが一番いいということになりました。

菜々のことを好きな男子も、しわだらけのブラウスにぼさぼさ頭の菜々にむかって
「菜々ちゃんだったら、それだけでいいんだ」と言ってくれたじゃないか。
まあ恋は盲目、あばたもえくぼ、という言葉もあるけどね。

だれだって、無理して自分じゃないだれかのまねをすることもある。
仕事上での役目をはたすために、その役割を演じることがあるからだ。
でも、ねこをかぶって自分と違うだれかになる、というのとはちょっと違う。
そういう違いについて考えてみるヒントにもなる本、かもしれない。


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