本の紹介
中学年以上向け〜4年生5年生6年生に♪
中編
地震SF

あらすじは・・・
くちうるさいおばあちゃんとパパとママ、そしてぼく。
毎日をふつうにくらしていた生活を、大じしんが変えてしまった。

じしんで壊れる塾のはいったビル、
割れたガラスがささって死んだ子、
パニックになった子たちにふみつぶされて死んだ子、
塾に子どもをむかえに来たママたち。

けがをした人、お店の品物をとっていく人、鉄砲をもった人。

じしんが変えたのは、くらしのうわべだけじゃない。
人の心までを変えてしまった。


感想文のヒント!
じしんがおきた時のようすが、ていねいに書かれています。
じしんのこわさと、じしんによっておきることのこわさを読みとってみよう。



この物語の中では、地震の被害あった人たちの一部がお店をこわして物をとったり、救援物資をめぐってあらそったりします。

この物語が書かれて数年後、阪神大震災がおき、その後も中越や北陸で大きな震災がありました。そこでは大きな混乱が起きたり、人々が暴徒化する(乱暴なことをしたり物をとったりする)ことはありませんでした。それどころか、お互いに助け合ったり全国からボランティアが助けに来たりもしたのです。

ですがほんの数十年前に起きた関東大震災では、多くの人が身勝手な振舞いをしたことも事実です。

どうしてこんなにちがうのでしょうか?
ひとつには、テレビなどの報道によって情報があることが考えられます。
関東大震災が起きたのは、大正12年。テレビもなにもない時代です。
震災にあった人の中には、日本国中が地震で全滅してしまったと思いこんでいた人もいたそうです。まちがったウワサやウソ(これらを「デマ」といいます)を信じて、よその人を敵だと思いこんだりもしたのです。

今はテレビやインターネット、電話である程度の情報が得られますから、いつか助けが来るという心強さがあります。
なによりも助けられた時に、混乱の中であまりデタラメなことをしていたら恥ずかしいという気持ちをもつことにもなります。




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