ふつうの学校―稲妻先生颯爽登場!!(蘇部健一)

本の紹介
高学年向け〜5年生6年生に♪
長編シリーズもの第一作
生活童話。いや「童話」ではないか?文章で書いた漫画?

あらすじは・・・
青い鳥文庫らしからぬ作品。エッチなビデオを借りようとする男子小学生(この子が物語の語り手・狂言回しという)とか、せっかく借りたエッチなビデオが期待はずれだったと怒る小学校教師である主人公が物語の最初に登場するのだ。どんなお話が展開するか、予想がつきそうじゃない?
「PTA」とか「全国学校図書館連絡協議会・ためになる本を子どもに読ませる会」とかは絶対にオススメしない本だ。

教師の名は稲妻快晴(いなずまかいせい)。以前、女子児童にいたずらして学校を追い出されたというウワサもある。始業式に遅刻しそうになって川をボートで渡ろうとして沈没した。ぬれたズボンを教室でぬいで、女の先生に不審者と思われた上、投げ飛ばされた。
さて、このいっけんハチャメチャな稲妻先生だが、実際にはいい先生なのか、みかけ通りのひどい先生なのか?


感想文のヒント!
稲妻先生がいい先生か悪い先生か。実をいうと、オジサンにも分からない。
シリーズ化された本を次々読まないと分からない、あるいは少しずつ分かるしかけになっているのかな?

感想文にはしにくい本に見えるが、実はそこがねらい目だ。
この本を感想文にとりあげようとする子は少ない。つまりライバルが少ない。
選んだキミのひとり勝ちもあるぞ!
(注意:ただし負ける場合もひとりだ!)

感想文には、人はみかけによらない(またはみかけ通り)という教訓を引き出せる。
こんなオモシロイ本を読んだのは初めてです、もっと本を読みたいです!とも書ける。
読書が好きになったことをうったえるのは、力強くていいぞ!

こんな先生がいたらいいな、いたらどうしようか?という問いかけスタイルもあり。
担任の先生が稲妻先生じゃなくてよかった!と先生をよろこばす手もあり!

自由にのびのび感想文が書きやすい一冊です。



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読書感想文を応援します! | 【2008-01-30(Wed) 11:25:46】 | Trackback:(0) | Comments:(0) | [編集]

さるすべりランナーズ(浅田宗一郎)

本の紹介
高学年向け〜5年生6年生に♪
生活童話
長編〜長めのお話

あらすじは・・・
速人は名前とは反対に走るのがおそく運動も苦手。それでのろとと呼ばれている。自分を「おちゃらけもん」と決めつけている速人はあきらめていた。
だがある日、同級生で勉強もスポーツもできる強士に負けたくない一心で、リレーの時間にがんばった。そのせいで強士がケガをしてしまい、運動会のクラス対抗リレーも絶望的になってしまう。

クラスメイトのブーイングが速人に集中する中で、のろと、 いや速人はあこがれの女の子・潤子さんのはげましもあって、走りの特訓をはじめる。特訓をするうちに、速人からみてカンペキだと思っていた強士や潤子にも深い悩みがあるのを発見する。

強士のライバルである別のクラスの男子なんか、専門のコーチをつけて運動会にのぞむのだ。そこまでやる小学生がいるか? というツッコミどころもあるけど、速く走るというだけの競技に熱くなれる一冊。


感想文のヒント!
リレーとか徒競走というのはお話の題材になりやすいようだ。ただ速く走るだけの競技なのに、その単純さがかえってドラマを作りやすい。
このお話でもフォームをきちんとするなど簡単なことで速人がリレーの選手に選ばれるまでに成長する。あこがれの潤子さんとの特訓には、ちょっとした初恋物語もふくまれていて二倍に楽しめる。

リレーの場面の描写を自分の経験にかさねてみる。リレーの選手になったことのある人は、登場人物の気持ちを、自分はどうだったかを思い出してみる。
選手になったことのない人は、応援しているときのドキドキハラハラを思い出してみよう。その中で速人がどういう風に変わっていったか、変わらなかったかを感じてみよう。

中には運動会はきらい、という人もいるかな?
それならそれで、「たかがかけっこじゃないか」という文句を並べてもいい。
ただしいつもいうように、かけっこなんてつまらない、という気持ちが読む人に分かるようにだけど。

走ることを離れて、強士や潤子の悩みに目を向けるもいい。
だれにだって悩みやこまった事がある。それとどうつきあっていくかが、その人の生き方だ!

速人が潤子さんにあこがれる気持ちを中心に書くのも面白い。特にラストでの速人と潤子さんの場面はすばらしいから。


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読書感想文を応援します! | 【2008-01-28(Mon) 14:20:34】 | Trackback:(0) | Comments:(2) | [編集]

ぼくのお姉さん(丘修三)

本の紹介
高学年向け〜5年生6年生に♪
障がい者と向き合う生活童話
短編集〜短いお話がいくつか

あらすじは・・・
正一のお姉さんは、17才つまり高校生くらいなのに、かんたんな計算もできなければ字の読み書きもほとんどできません。
なぜならダウン症という病気のせいで、重い障がいがあるからです。
学校にはいかず、障がいのある人のための福祉作業所で働いています。
そのお姉さんがある日、家族にお願いしたことはなんだったかというと。

感想文のヒント!
障がいのある人をとりあげた作品では、みんなで温かく見守ってあげたり助けてあげたりするお話がけっこうあります。

ですが現実の世界では、そう簡単にはいきません。

「ぼくのお姉さん」の正一は、お姉さんのことをクラスの友だちにからかわれます。
「歯形」というお話では、障がいのある子どもを転ばせていじめる小学生が主人公です。
「あざ」というお話では学校でいじめられている女の子が、障がいをもつ女の子にやつあたりをしている。

きれいごとばかりでないのが世の中の現実です。

作者の丘修三さんは、養護学級の先生として障がいのある子どもたちと長い間接して来たからこそ、そういう現実をたくさん見ているはず。

だから感想文を書くときも「きれいごと」を書いてすませてはいけない。

「障がいのある人を助けてあげたいと思った」
「障がいのある子とも仲よくしたいと感じた」だけでは全然だめ。
もちろん心の底からそう思っているなら別だけど。

自分は障がいがなくてよかった、家族に障がい者がいなくてよかった、という本音を書くくらいの覚悟は必要だ。
ただし、そこから「どうして障がいがなくてよかったのか」を、読む人がよく分かるように書かないと作文としては失格ですよ。


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読書感想文を応援します! | 【2008-01-28(Mon) 14:10:53】 | Trackback:(0) | Comments:(1) | [編集]

シャーロットのおくりもの(E.B.ホワイト)

本の紹介
中・高学年向け〜4年生5年生6年生に♪
ファンタジー童話
長編〜長いお話

あらすじは・・・
小さくて「できそこない」と言われた子ブタは殺されそうなところを、ファーンという女の子に助けられてウィルバーという名前をもらった。

農場にあずけられたウィルバーだが、いずれは殺されて食肉にされる運命。
ウィルバーを助けてくれたのは、ブタ小屋に住んでいたクモのシャーロットだった。
シャーロットのつくるクモの巣は、ウィルバーの上に奇跡を起こす。

作者の自然観察眼は確かなようで、シャーロットが虫をとらえて食べたり巣を作ったりする場面は、お話というよりも科学レポートのようだ。
ただあまりにリアルなのでクモが嫌いな人にはだめかも知れない。

映画化されたときも、シャーロットが大写しになって、クモ嫌いな人は映画館からにげだしたとのウワサもちらほら。


感想文のヒント!
リアルな設定は命のはかなさをうったえる。シャーロットは秋にたまごを産んだあとで死んでしまう。悲しみにくれるウィルバーをよろこばせたのは、春になって生まれたシャーロットの子どもたちだった。

命の大切さ、生きたいという強い気持ち、そして限りある命。それらがからみあって物語を進めて行く。

また登場人物が多いので、ひとりひとり(一匹一匹)の性格や役どころをよく読みとって見よう。最初と最後でずいぶんと感じのかわる人物(動物)もいるはず。
心は時にうつりかわるものです。

たとえば、最初にウィルバーを助けたファーンは、ブタ小屋に入り浸りだった。それくらいウィルバーが好きだった。
なのに肝心のウィルバーの晴れ舞台である品評会のころには、男の子と観覧車だかメリーゴーラウンドだかジェットコースターに乗ることばっかり考えている。
ファーンのウィルバーに対する役目は終わった、ということかな?



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読書感想文を応援します! | 【2008-01-24(Thu) 15:58:46】 | Trackback:(0) | Comments:(0) | [編集]

霧のむこうのふしぎな町(柏葉幸子)

本の紹介
中・高学年向け〜4年生5年生6年生に♪
メルヘン童話
長編〜長いお話

あらすじは・・・
小学6年生のリナは、お父さんのすすめられるまま、夏休みを「霧の谷」のむこうにある町ですごすことになった。

東北の田舎の山奥にきたはずなのに、そこには赤やクリーム色の洋館がたちならぶ外国のようなふしぎな町。そして住んでいる人たちは、もっともっとふしぎな人たちばかり。

『千と千尋の神隠し』のヒントになったといわれるファンタジーの名作。

感想文のヒント!
リナがくらすことになった下宿屋の主人ピコットばあさんは、いじわるな人としてえがかれているけど、 本当のところはどうなのかな?
口の悪いオウムやオウムの飼い主はどうかな?

こんなふうに、登場人物をひとりひとり、よく観察してみよう。
その人たちとのかかわりあいを通して、リナは夏休みの間にどうかわったかが読み取れるはず。

夏休みという子どの時代の大イベントには、子どもが大きく成長しますよ、というよくあるパターンでもある。


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読書感想文を応援します! | 【2008-01-24(Thu) 15:49:10】 | Trackback:(0) | Comments:(0) | [編集]

いちばんつよい子だあれ? (清水達也)

本の紹介
低学年向け〜1年生2年生に♪
生活童話
わりと長いお話

あらすじは・・・
いつもいばってばかりいるいじめっ子こうたは、転校生のゆみにいつもいじわるをします。ゆみとなかよしのあや子は、がまんができなくなり、こうたやっつけさくせんを考えました。

そして、まちにまった夏休み、三人の間に、またもや大きな事件がおこります。

感想文のヒント!
けんかの強いこうた、チビだけどしっかりもののあや子、美人で背も高いけどおとなしいゆみ
三人の中でいちばんつよい子はだれかな?

でも、ちょっとまって!
「つよい」って、どういうことなの?

三人がそれぞれに強さや弱さをぶつけあっていく物語です。
もしかして、一番つよい子は、この子かも?
読んでみてのお楽しみです!


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読書感想文を応援します! | 【2008-01-10(Thu) 15:31:17】 | Trackback:(0) | Comments:(0) | [編集]

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