うるさい古本屋
ブックオフ札幌南1条店。
ここはBGMの趣味がよかった。イージーリスニング風ながらギリギリの線で安っぽくならないインストルメンタルを流していた。
そう、流して「いた」のだ。
今日行ったら、なんと歌物が流れている。
いわゆる日本製の「ラップ」音楽なんかは最悪。
あれはリズムボックスをバックにダラダラとしゃべっているだけみたいな騒音にすぎない。
今すぐに消えて欲しいものリストに載せておきたい。
ラップに限らず歌物はうるさい。
音がうるさいんじゃなくて。
言葉が頭に割り込んでくるから、本を眺めたり選んだりする脳内作業の邪魔になる。
札幌市内の他のブックオフは、以前から歌物BGMがうるさかった。
南1条店だけは大丈夫!と思っていたのに裏切られた気分。
たまたま今日だけなら許す。
今度行ったときにも歌物だったら、文句のひとつふたつみっつは言います。
ここはBGMの趣味がよかった。イージーリスニング風ながらギリギリの線で安っぽくならないインストルメンタルを流していた。
そう、流して「いた」のだ。
今日行ったら、なんと歌物が流れている。
いわゆる日本製の「ラップ」音楽なんかは最悪。
あれはリズムボックスをバックにダラダラとしゃべっているだけみたいな騒音にすぎない。
今すぐに消えて欲しいものリストに載せておきたい。
ラップに限らず歌物はうるさい。
音がうるさいんじゃなくて。
言葉が頭に割り込んでくるから、本を眺めたり選んだりする脳内作業の邪魔になる。
札幌市内の他のブックオフは、以前から歌物BGMがうるさかった。
南1条店だけは大丈夫!と思っていたのに裏切られた気分。
たまたま今日だけなら許す。
今度行ったときにも歌物だったら、文句のひとつふたつみっつは言います。
こんな本が好き!〜海の史劇(吉村昭)
昨年他界した作家、吉村昭の描く日本海海戦小説、といっていいのかな?どちらかといえば、ロシア艦隊側から描かれた展開が面白い。
司馬遼太郎の「坂の上の雲」の後に読んだので、当初は「坂の上の雲のダイジェスト版」という捉え方をしていた。
もちろん何度も読み返すうちに、その考えが間違っていることはわかったけど。現在までに6回は読み返したかな?
この小説もまた、ロシア海軍のダメぶりや敵将ロジェストウェインスキーのヒステリぶりが描かれており、日本人としては単純に胸のすく展開ではある。
後半、ポーツマス条約に失望し暴走する国民の描写は圧巻だ。
ヒツジのように大人しくお上のいうまま、という今の日本人に比べて明治のひとたちとは何とエネルギーがあったのだろうかと感心する。
歴史に名を残す指導者たちだけでなく、名もなき民衆もまた、明治という力強い時代をささえていたことがよく分かる一冊。
ただ著者に関する情報を辿っていくと、この本はそれほど重要視されてないのか、あまり取り上げられることがないようだ。
司馬遼太郎の「坂の上の雲」の後に読んだので、当初は「坂の上の雲のダイジェスト版」という捉え方をしていた。
もちろん何度も読み返すうちに、その考えが間違っていることはわかったけど。現在までに6回は読み返したかな?
この小説もまた、ロシア海軍のダメぶりや敵将ロジェストウェインスキーのヒステリぶりが描かれており、日本人としては単純に胸のすく展開ではある。
後半、ポーツマス条約に失望し暴走する国民の描写は圧巻だ。
ヒツジのように大人しくお上のいうまま、という今の日本人に比べて明治のひとたちとは何とエネルギーがあったのだろうかと感心する。
歴史に名を残す指導者たちだけでなく、名もなき民衆もまた、明治という力強い時代をささえていたことがよく分かる一冊。
ただ著者に関する情報を辿っていくと、この本はそれほど重要視されてないのか、あまり取り上げられることがないようだ。
こんな本が好き!(「カイミジンコに聞いたこと」花井哲郎)
作者は東大教授をつとめた古生物学者で、退官後に書いた随筆をまとめた本です。
2007年2月19日付け読売新聞の書評欄で川上弘美氏が絶賛しているの読んでネットで注文したら在庫ナシ、ということだった。そんなに売れる本じゃなさそうだ。初版三千部くらいだったのかな?
おそらくオイラと同じように書評を見ての注文があったのだろう。3月末の二刷で買うことができた。
作者の専門である生物学を通して世の中を見たエッセイ、という趣だが、決して専門家的視野狭窄に陥った目線ではない。でもあくまで科学者の視点が貫かれている。
オイラはこの本ではじめて「接触走性」なる言葉を知った。ある種の生物は身体を何かに接触させたがる性質をもつ、ということ。人間にもある性質で、乗り物の中で、ほとんどの人は窓側の席とか、端っこの壁側の座席に座りたがる、あの性質のことだ。
心理学者なら「自己の領域を確保する」なんて表現をするだろうし、物理学者なら身体を何かにもたせかけるほうがエネルギーの消費が少ないと解説するだろう。経済学者なら「端から分配する方が効率がいい」とでも言うかな?
同じことでも学問によって、色々な見方があるものよのう、と感心する。
感心するといえば、この本は装丁のよさも際だっている。紙の質といい、製本の丁寧さといい、今時の本とは思えない。手にとってなでさする気持ちよさだけでも、1,575円の価値はある。どうぶつ社、とても良質の本を出している出版社である。こういう会社の本がたくさん売れるといいな。
2007年2月19日付け読売新聞の書評欄で川上弘美氏が絶賛しているの読んでネットで注文したら在庫ナシ、ということだった。そんなに売れる本じゃなさそうだ。初版三千部くらいだったのかな?
おそらくオイラと同じように書評を見ての注文があったのだろう。3月末の二刷で買うことができた。
作者の専門である生物学を通して世の中を見たエッセイ、という趣だが、決して専門家的視野狭窄に陥った目線ではない。でもあくまで科学者の視点が貫かれている。
オイラはこの本ではじめて「接触走性」なる言葉を知った。ある種の生物は身体を何かに接触させたがる性質をもつ、ということ。人間にもある性質で、乗り物の中で、ほとんどの人は窓側の席とか、端っこの壁側の座席に座りたがる、あの性質のことだ。
心理学者なら「自己の領域を確保する」なんて表現をするだろうし、物理学者なら身体を何かにもたせかけるほうがエネルギーの消費が少ないと解説するだろう。経済学者なら「端から分配する方が効率がいい」とでも言うかな?
同じことでも学問によって、色々な見方があるものよのう、と感心する。
感心するといえば、この本は装丁のよさも際だっている。紙の質といい、製本の丁寧さといい、今時の本とは思えない。手にとってなでさする気持ちよさだけでも、1,575円の価値はある。どうぶつ社、とても良質の本を出している出版社である。こういう会社の本がたくさん売れるといいな。
こんな本が好き!(梨屋アリエ『ピアニッシシモ』)
第33回日本児童文芸家協会児童文芸新人賞受賞・第37回夏休みの本(緑陰図書)中学校の部・全国学校図書館協議会選定図書など色々なカンムリがつく作者の代表作、かな?オイラはこの作品で作者を知りました。面白いのだけど、どうして思春期の女の子つまり女子中学生を描いた小説にはこうもステレオタイプになるのかが疑問だ。
梨屋と同じく児童文学出身の森絵都が書いた「永遠の出口」を思い出したのだ。
どちらの作品にも、親に反発して家出する女子生徒が出てくる。その先には「自分のことを分かってくれる」男の存在があるのも共通している。
作家の中にいる女子中学生とは、日常の不満をくすぶらせて家出する機会を狙っているものなのか。少なくともオイラの周囲にはそういう風に家出する女子はいなかったし、家出までして慕ってくれるような女子は存在しなかった。と書くとなんだかもてないことからくるやっかみみたいだけど、実はその通りです。
まあやっかみはともかくとして、女子生徒のストレスをとにかく家出という非日常にぶつけるのは短絡的な気がして、読んでいてちとうんざりする。そんなことあってたまるかい、という気分になってしまって。
そういううんざりも手伝って、せっかく面白く展開していた話が安易に流されて、冒頭の輝きを急速に失ってしまっている。
もっともそういう感覚は疲れた中年オヤジのものかもしれない。登場人物と同年代の読者なら、奔放に家出する彼女たちの生き方に共感とか憧れをいだくのか。仮に批判を感じたとしても、中学生の娘を持つオヤジのそれとは本質的に違っているだろうね。
梨屋と同じく児童文学出身の森絵都が書いた「永遠の出口」を思い出したのだ。
どちらの作品にも、親に反発して家出する女子生徒が出てくる。その先には「自分のことを分かってくれる」男の存在があるのも共通している。
作家の中にいる女子中学生とは、日常の不満をくすぶらせて家出する機会を狙っているものなのか。少なくともオイラの周囲にはそういう風に家出する女子はいなかったし、家出までして慕ってくれるような女子は存在しなかった。と書くとなんだかもてないことからくるやっかみみたいだけど、実はその通りです。
まあやっかみはともかくとして、女子生徒のストレスをとにかく家出という非日常にぶつけるのは短絡的な気がして、読んでいてちとうんざりする。そんなことあってたまるかい、という気分になってしまって。
そういううんざりも手伝って、せっかく面白く展開していた話が安易に流されて、冒頭の輝きを急速に失ってしまっている。
もっともそういう感覚は疲れた中年オヤジのものかもしれない。登場人物と同年代の読者なら、奔放に家出する彼女たちの生き方に共感とか憧れをいだくのか。仮に批判を感じたとしても、中学生の娘を持つオヤジのそれとは本質的に違っているだろうね。
こんな本が好き!(奥田英朗・家日和)
話題の本を読んできました。
「読んで来た」というのは、今はやりのブックカフェです。
大丸札幌店、8Fの三省堂です。
読んだのは冒頭の「サニーデイ」。
ネットオークションに夢中になる主婦の話です。
描写が丁寧で、オークション初心者の気持ちが実にリアルに描かれていました。出品するときのドキドキ感とか、なかなか入札がないときのガッカリする気分、評価に一喜一憂する心情が実によかったです。
主人公が主婦、つまり女性ということで、その一喜一憂が要望にも反映して、単なる不要品処分とか小遣い稼ぎというレベルを超えた、生きる張り合いというものに高まっていく過程が面白かったです。
ただ最後は、そういう幸せよりも家族からもらう幸福感の方が勝る、というなんだかお定まりというか寓話的な結論に落ち着いたのは残念。
テーマが「家」ということなので、幸せは家庭にあるという「青い鳥」の考え方に足元を固めたストーリー作りをしたのかな。
「読んで来た」というのは、今はやりのブックカフェです。
大丸札幌店、8Fの三省堂です。
読んだのは冒頭の「サニーデイ」。
ネットオークションに夢中になる主婦の話です。
描写が丁寧で、オークション初心者の気持ちが実にリアルに描かれていました。出品するときのドキドキ感とか、なかなか入札がないときのガッカリする気分、評価に一喜一憂する心情が実によかったです。
主人公が主婦、つまり女性ということで、その一喜一憂が要望にも反映して、単なる不要品処分とか小遣い稼ぎというレベルを超えた、生きる張り合いというものに高まっていく過程が面白かったです。
ただ最後は、そういう幸せよりも家族からもらう幸福感の方が勝る、というなんだかお定まりというか寓話的な結論に落ち着いたのは残念。
テーマが「家」ということなので、幸せは家庭にあるという「青い鳥」の考え方に足元を固めたストーリー作りをしたのかな。

