お気に入りの書籍、本の紹介。たまにはジャズを中心にした音楽も話題にします。 色々な本を読みますが、児童書は特に好きです。 楽しく読める本、読書感想文のお役にたてる本などをオススメします。


ずいぶんとセンセーショナルな題名がついてますが、中身は真面目な「理系」と「文系」の比較論です。
高校生諸君は大学受験に向けて理系文系をご存じでしょうが、まだよく知らないかも知れない中学生以下の読者向けに簡単に説明しますと。

理系:理科に関係した学問。医学や生物、物理や天体、化学など。数学も含む。
文系:それ以外の学問。文学、法律、経済、語学など。

と思って下さい。もちろん経済の分野には数学が使われていたり、理系の学問も語学力がないといけないということはありますが、だいたいは上記のように分類します。
学問をこういう風にわけたのは、明治時代だということも、この本には書いてあります。

今では理系文系の分かれ目は、数学が得意か苦手かで決まるといってもいいでしょう。理系は、数学や理科が得意な人で、文系は数学が苦手な人、といってもいいくらいです。

理系人間と文系人間とで考え方や行動にどういう差があるか、ということから始まります。
ただこの本のよいところは、ゴシップ的に事例を羅列しただけではなく、どうしてそういう差が出てくるのか、欠点になるところはどうやって補ったらいいか等の点に詳しく言及している点です。
「こういう風だから理系人間(または文系人間)はダメなんだ!」と切り捨てるだけでは、読む価値がありません。「ダメな点はどうするべきか」までフォローされているのが素晴らしいです。

理系と文系では生涯年収にどれくらい差があるのか、日本の歴代総理大臣は理系か文系かなど、具体的な例を交えつつ、最終的には解決策を教えてくれます。

ひとことだけ本書の提案を教えますが、それは「文理融合センス」です。
理系であっても文系の教養をもち、文系であっても数式に怯えない人間になるべし!と提言されています。


さて、これから文系理系を選択しようとする若い人たちに一言。
理系=オタクみたいな誤解をされがちな世の中ですが、実社会に出ると理系の方が有利です。
仮に技術者や科学者にならなくとも、理系の知識は確実に社会人として重要です。

また理系人間が文系の学問をしたり文系の仕事をすることは容易くて、実際によく見聞されることですが、その逆、文系人間が大学受験で理系を選んだり、文系学部出身者が技術者や科学者になることは極めて稀で、ほとんど無理!と言っていいでしょう。

数学が苦手で・・・といういう人もいると思います。オイラもそうでした。
でも、数学ひとつで人生の間口を狭めるのはもったいないと思います。
まあ英語が嫌いだから理系クラスを選んだ、という友人も高校にはいましたが。

そしてすでに理系文系が決まった人、そういう人生を歩む大人にも一言!
理系であっても文学に親しむなど、文系の教養を高めることは可能です。
理系人間でありながら、すぐれた文学者または文章家として活躍した人は昔からたくさんいます。
寺田寅彦、森鴎外、新しいところでは瀬名秀明(パラサイトイブの作者)や養老孟司さん!

さてオイラと同じく数学で挫折して文系人間になった皆様!
計算や数式をさけるだけじゃなく、積極的に楽しんでみましょう。
インド式計算術や暗算術など頭の体操と思えば楽しめます。
そして新聞やwebの科学情報にも積極的に接してみましょう。いきなり難しいことから始めなくとも、興味のある分野から少しずつ科学の世界をのぞいてみると楽しいですよ。

最後になりますが、「数学が苦手だから文系」というのも相当な偏見かもしれません。
数学も得意だったけど、語学や文学、法律経済をやりたかった!という積極的な理由をお持ちの方もいらしたら、お詫び申し上げます。




本の紹介
全学年向け〜1年生〜6年生に、中高生でも読み方によっては♪
中編ふたつでできます(ひとつだけでも楽しめます)
メルヘン・ファンタジー

あらすじは・・・

2007年に公開された長編アニメ映画の原作にあたります。
映画と本ではかなり内容がちがいます。
本書では、「河童大さわぎ」「河童びっくり旅」のふたつのお話を読むことができます。


化石をさがしに行った小学四年生の康一は、石に挟まったカエルのミイラみたいなものをみつけました。家に持って帰り水につけておくと、それはカッパでした!康一は最初にカッパがあげた声から、「クゥ」と名付けました。

「河童大さわぎ」では、康一が河童を見つけて生き返らせるところからはじまり、世の中が大さわぎになっていきます。その中でクゥはふしぎな力を使って、みんなをおどろかせます。

「河童びっくり旅」では、康一の家を出たクゥがトラックの運転手さんやお寺の和尚さんに助けてもらって、河童伝説で有名な土地にたどり着くお話です。
その場所で、クゥがであったのは、なんだったと思いますか?

感想文のヒント!

河童のクゥをめぐって、色々な人たちがぶつかりあいます。
特に、クゥのことを本で紹介したいとやって来た出版社の人がやけに勝手な態度だったり、科学者がクゥを調べようとしたりして、クゥはだんだんと居心地が悪くなっていきます。

クゥの味方をしてくれる人と、クゥを利用したい人がはっきりとわかれています。
これは難しい言い方をすれば、文明批判というものです。
中高生諸君で、この本を感想文に取り上げたい人は、そっちから考えてみてください。

小学生、特に低学年の人たちは、お話の中でクゥがきらっている人はどの人か、どうしてその人がきらいなのかを考えてみてください。

作者がクゥを通して伝えたかった、世の中はこれでいいのかな?という声が聞こえてきます。


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今回はエッセイ漫画、コミックエッセイなどと呼ばれる分野の本です。

外国人に日本語を教える先生(日本語教師)が、生徒に日本語について説明したり質問されたりする中で生まれた面白いエピソードをまとめた本です。

中でもアルバイト敬語(アルバイトで店員さんをしている人が使う敬語)のまちがいと正しい敬語の説明などは、外国人でなくとも大いに役立ちます。

いつもの生活で何気なく使っているものの正しい名前や、その由来(どうしてそう呼ばれるようになったか)、
なぜカタカナがあるのかひらがなはひとつじゃなかった、など知らなかった日本語の話題がたくさん読めます。

オススメ対象:小学校高学年から大人まで



読書感想文には向きませんが、見ていて楽しい写真集です。
昆虫図鑑はたくさんありますが、ではその虫がどこにいるのかな?と思ったとき。
図鑑をみても、分からなかった、ということはありませんか?

ナントカムシ:クヌギの木
カントカムシ:石やたおれた木の下

なんて書いてあっても、実際に虫を捕ったことがないとイメージがわきません。
普段、あまり虫に縁のない都会の子どもならなおさらです。

この本は、虫のくらしている場所、くらしている様子を写真で見せてくれます。
分かりやすく、野外に出かけたとき、見たような場所を探せば虫が見つかるかもしれません。

子どもだけではなく、虫好きだった大人も、子ども時代にタイムスリップできる写真集です。



低学年向け〜1年生2年生に♪
短編
メルヘン童話

あらすじは・・・
ヘンテ・コスタさんがつくった森は「へんてこもり」とよばれていました。
ある日、保育園のなかよし四人組は「へんてこもり」に遊びにいきました。
「へんてこもり」で動物の名前でしりとりをしているうちに、「ま」ではじまる動物が思いつかなかったブンタが「まるぼ!」といったことからふしぎなそうどうがおこります。

感想文のヒント!
小さい子向けの童話ですが、小学校低学年でも楽しめます。
みんなが知っている、しりとりをつかったお話のすすめかたがとても面白いです。

ただ「面白かった」というだけでなく、お話の中でしりとりがどういう風にいかされているか考えてみましょう。すると、どうして面白いのか、がはっきりしてきます。


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